今回の記事では、初心者のための財務管理、特に「予算の管理」について見ていきたいと思います。ちなみに、今後また別の記事では、借金から抜け出すためのテクニックなどを紹介していく予定です。お金を管理する能力は、職業に関係なく誰にでも必要な才能ですが、統計によると、借金を抱えている人や借金に悩んでいる人が多いことが明らかになっています。
ただし、驚きの事実かもしれませんが、管理できないほどの借金に陥り、財務破綻することは、お金をきちんと正しく扱えば避けることができます。しかも、お金の正しい扱い方はさほど難しいことではありません。
初心者だけでなく、借金で苦しんでいる人、支払いが遅れている人、ローンを組んだばかりの人、経済状況が変わった人などを含め、予算管理のコツについて詳しく見ていきましょう。
そもそもなぜ予算を立てるべき?
毎日、毎月、毎年の予算を立てるという初歩的な作業は、十分にやる価値があります。なぜなら、予算を立てることで、借金をしたり、予期せぬ請求に不意を突かれたりする可能性を低くすることができるからです。また、予算を立てることでお金を節約し、金融機関から高い信用度を獲得して、ローンやクレジットの審査に通りやすくなります。
予算の立て方
最初のステップは、食費、交通費、娯楽など、各項目に費やす金額を決定しましょう。ただ、単に推測するだけでは不十分です。過去のクレジットカードや銀行の明細を見て、前月の入出金を書き出してみましょう。
予算を立てたら、次はどうする?
毎月のお金の使い道がわかれば、どこで節約できるかがわかります。支出を抑えるための戦略は、人によってそれぞれで、いろんな方法があるでしょう。支出日記をつけたり、銀行口座を見直したりすると、お金がどこに消えていっているのかがわかるかもしれません。例えば、コンビニでの買い物や夜の外出、その他諸費など、小さな額の出費は、時に想像以上に積み重なって、大きな額になることがあります。
予算を立て、それを守る
毎月の収入を把握し、各項目にいくらまでなら現実的に支出できるかを判断しましょう。まず、家賃、保険料、光熱費、クレジットカードの引き落とし額など、毎月決まって支払うことになる固定費から始めましょう。これらは、何がなんでも絶対に支払わなければならない項目であり、毎月同じ金額を要するので、ここでの最優先事項にしてください。
次に、食費、インターネット代、ガソリン代など、変動費であっても必ず使うことになる費用をすべてリストアップします。これらの予算は、可能な限り低く抑えるようにしてみてください。本当に毎月の出費を抑えることが目的なら、これらの項目にはあまり予算を割かないようにしましょう。
そして、残った金額は、テイクアウトのコーヒーや外食、お酒など、必要経費以外の娯楽として振り分けることができます。しかし、月末にはいくらかお金が残るようにすることを念頭に置いてください。赤字になってはいけません。最後に毎月の予算が決定したら、あとはそれをしっかりと守ることです。また、定期的に支出を記録することで、月末に予算オーバーになることを避けることができます。